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■ 【房総】 千葉で一番有名な鋸山で歴史を感じる(前編)
2016年 08月 24日 |
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大福山(標高292m)の記事でも紹介しましたが、千葉県は47都道府県の中で一番最高峰が低い県。
最高峰は愛宕山(千葉県南房総市)で標高は408m。東京スカイツリーよりもはるかに低い。
しかも航空自衛隊の基地内なので気軽に登山…という訳にもいかないのだ。
登山趣味の人間にとっては、逆に都会なイメージな東京都よりも魅力が無い県と言っても良い。
※東京都には標高2000mを越える雲取山をはじめ、奥多摩エリアに山が非常に多い。

そんな千葉県にも観光名所と言いますか、人気の山はあります。
鋸山と言えば思い出してもらえるでしょうか?正確には“乾坤山(けんこんざん)という山。
標高は329mと低いですが、地獄のぞきなど有名なスポットがあり人気がある。
ま、ロープウェイを使ってしまえば簡単に観光スポットは巡れますが…山頂は登山ですよ☆





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千葉県に向かうのに初電車に乗って向かったのは、京浜急行電鉄京急久里浜駅
同行者が東京23区西部に住んでいたのもありますが、東京湾フェリーに乗って千葉へ向かう。
路線バスで東京湾フェリー久里浜港へ着いたらコンビニで朝食を買って船に乗り込む。
平日の早朝だから人がいない、と思いきや多くのゴルフ客を乗せて船は千葉県へ向かいました。

私たちが利用したのは、午前7時20分発の便。2本目の便で所要時間は約40分。
使い慣れたゴルフ客に混じって、登山バッグを持った私は客席に座って朝食をいただきました。

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東京湾フェリー金谷港に到着。所要時間40分なので、午前8時頃に到着することで可能。
もちろん鉄道でのアクセスも可能で、千葉駅6時58分発の各駅停車館山行に乗車すると同じ時間着。
私の場合は、そちらの方が遅くまで寝ることが出来ましたが、フェリーに乗って登山もオツですね☆

東京湾フェリー金谷港からは、冬場の晴れた日には富士山の姿が見えます。
この登山ブログは写真にもこだわりたいので、フェリーと富士山の姿…美しく見えていますでしょうか?
こんな富士山の姿を拝みながら、登山はスタートします。
まずはJR内房線浜金谷駅を経由して登山口の方まで長閑な住宅地を歩きます。

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今回登山する鋸山にはいくつの登山道がありますが、今回は新登山道・車力道を利用。
車力道(しゃりきみち)とは鋸山で切り出した石を運んだ道という点から名づけられています。
登山道の所々に石を運んだ台車の轍(わだち)が見受けられる、非常に歴史を感じる道。

その登山口へ向かう途中には“ひかり藻発生地”と書かれた洞窟のような場所が。
ヒカリモは洞穴やトンネルに発生し、3月~5月頃になると外部からの光を反射して黄金色に光る。
同じ千葉県富津市の竹岡地区には国天然記念物に指定された『竹岡のヒカリモ発生地』がある。
明るい時間帯には見ることが出来ませんが、車でアクセスの方にはチャンスかも?
※台風の影響で“竹岡のヒカリモ発生地”は復旧工事中。関東では実篤公園(東京都調布市)で見学可能。

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富津館山道路をくぐると早くも鋸山の石切跡が見えてくる。
こんな千葉県を代表する山にも容赦なく有料道路のトンネルを掘ってしまうなんて…
そんなことを言ったら、南アルプスを貫く中央リニア新幹線も一緒か。

しばらくは道路脇を歩き、道路から離れると車力道(鋸山新登山道)が始まるのである。
道路付近の土地が荒れている。木々は不安定な状態になり、土地も風化で崩れたりと興ざめである。

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暖かい房総半島。しかし東京でも厚い積雪があった年には、房総半島もそれなりに降ります。
車力道には石に轍(わだち)があったりします。歴史を感じさせる傷跡になりますね。
鋸山で切り出した良質な石は人力で下ろした物もあり、その運搬は女性の役割だったとか。
1つ約80キロ。3つで約240キロを荷車に載せて下へ運ぶ役目…過酷な肉体労働。

そんな歴史を知っていると登山も面白くなりますよね。
それはそれで登山道の凍結や積雪には十分に注意しましょう…
T字路にぶつかれば感動する光景に出会えます。がしかし、山頂はまだまだ先だ。

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そのT字路は石切場になっていた。こんな光景が目の前に広がると息を呑む。
左へ行くと乾坤山(鋸山)山頂方面へ、右へ行くと日本寺鋸山大仏方面へ向かうこととなる。
※日本寺を通過する際には、拝観料が必要となりますのでご注意ください。

この場を楽しみたい気持ちはあるが、まずは山頂を制覇しなければ観光で終わってしまう。
山頂方面へ向かい、また戻ってきた際に堪能することとしよう。

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“鋸山”というだけあり、山頂までの道はアップダウンの連続。
途中で千葉県鋸山中継局(CTC/千葉テレビ)があった以外は、大きな人工構造物はありませんでした。
それでもめげずに登って下って到達した、標高329mの乾坤山山頂

他にも下山ルートはありますが、鋸山の名所も巡らなければならないので…
残念ながらアップダウンが繰り返される登山道をもう1回通らなければならない。
ちなみに山頂は、東京方面の一部だけ展望があるだけで基本的には樹林帯の中に位置する。

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山頂付近は展望がほぼ無く、残念な気持ちになりがちな鋸山ですが…
関東ふれあいの道“東京湾を望む展望台(新展望台)がしっかりと整備されています。
360度とまではいきませんが、東京湾方面を一望できる案内図付きの一等地ですね★

1枚目の写真は、房総半島の南側(鋸南町・南房総市方面)を望んでいます。
千葉県の名峰で安房三名山でもある富山(とみさん/標高349m)伊豆ヶ岳(標高337m)も見える。
これらは登ってみたい山のひとつであり、富山は南北峰に分かれる双耳峰。
伊予ヶ岳は山頂下に鎖場がある、低山しかない千葉県内では楽しさに富んだ山である。
交通に難があり、公共交通機関を利用するとコミュニティバスに乗る。
行程をよく考えた上で訪れてみようと思う。

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東京湾方面を望むと三浦半島と背後に富士山が見えるダイナミックな構図。
冬の空気が澄んだ時間帯だったので、肉眼では写真よりも大きく富士山の存在を感じました。
東京湾を行き来する船舶、眼下には金谷港や金谷の町並みも見えますね。

富士山の前に見える、三浦半島の特徴的な建物は“マホロバマインズ三浦”というリゾートホテル。
神奈川県三浦市の三浦海岸にあり、三浦海岸の河津桜まつりの時期に近くを通ったことがある。

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東京湾を望む展望台を越えて、石切場のT字路を通過。
切り出された岩の高い壁を見上げながら、切られた岩を縫うように進んでいく。
登山道自体はしっかりと整備されているので、迷うことも困難に直面することもないだろう。

冬の暗い登山道を進むが、見上げれば写真などで見たことのある場所が現れる。
あれは“地獄のぞき”という鋸山の名所。鋸山ロープウェイで容易にアクセス可能。
鋸山日本寺の境内にあるので、拝観料が必要…私たちも北出口から入場。
この登山は最終的に保田駅方面へ向かうので、通らざるを得ないのだ。

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鋸山の石切場と言うと、この地を指すことがほとんどである。
正確には石切場跡と道標には案内されているが、本当に壮大な光景が私たちを待っている。
房州石という良質な建築石材を産出し、江戸時代から昭和まで採石が続けられた。
横須賀軍港や横浜の港湾施設、東京湾の要塞。靖国神社や早稲田大学でもこの地の石が利用された。

自然保護法の規制強化により採石が終了、現在もその姿は石切場跡で見ることができる。
鋸山日本寺に入る前の名所めぐりとして、登山最大の山場を迎えている。
その様子は後編でお伝えできれば、と思っている。

~~ 【房総】 千葉で一番有名な鋸山で歴史を感じる(後編) ~~

撮影機材:CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR200 / Canon EOS-7D / EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS
登山:平成25年01月(乾坤山 標高329m) 温泉:漁協直営食堂ばんや ばんやの湯ほか



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