山とカメラと私
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■ 【奥秩父】 秀麗富嶽十二景4番へ霊峰富士を仰ぐ
2015年 03月 27日 |
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清八山・本社ヶ丸登山から約2年半、JR中央本線笹子駅に降り立ちました。
相変わらず急なカーブ、そしてホームの形もおかしいですね…
かつては急こう配のためスイッチバック式の構造。跡地には社員用訓練施設があります。
駅の構造も結構面白そうなので、また見学に…まだ笹子に降りる機会はあるのか?

今回は山梨県大月市の秀麗富嶽十二景の4番・滝子山(標高1620m)に登ってきました。
天気も良く暖かくなるとの事で、富士山の絶景を拝みに行こうと初電車でたどり着いた訳です。
様々な登山道があり、組み合わせは豊富ですが…笹子駅から登り初狩駅に降りるルートを採る。
駅で簡易マップを受け取り、早速甲州街道を東進する…





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天気も良く暖かくなる…とは予報で言ったいたものの3℃。目の前で4℃に上がった。
JR中央本線笹子駅から甲州街道を東進すると笹子餅のみどりやの前を通る。辛かった本社ヶ丸登山を思い出す。
しばらく直進すると富士急山梨バス吉久保停留所で左折する道標が出ている。
中央自動車道を越えてしばらくは住宅地を歩くが、次第に林道(山梨県営林道大蔵沢大鹿線)となる。

途中で登山用のショートカットする道なのか、林を管理するための物なのか道を外れる小さな階段。
確かにジグザグな林道をショートカットできるような雰囲気を醸し出している。
中には本当にショートカット出来る物があるのだが、“急がば回れ”という言葉より欲が勝ってしまった。
道を外れてみたら、見事に見当違いの場所に向かってしまう…無理矢理林道まで戻りましたけど。
登山では確実性を求めた方が、近道となる。いや、楽したい欲とのバランスは実に難しいものである。

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大鹿林道も途中から砂利道になり、さらに奥に進むと道証地蔵が現れる。
ここから登山道の始まりである。笹子駅から道証地蔵まで約1時間…本社ヶ丸も林道歩きが長かったなぁ。
林道を直進すると小金沢連嶺(大鹿山・オッ立山・笹子雁ガ腹摺山・大蔵高丸)方面へ登ることが出来る。

登山道に入ると次のポイントは浜立山分岐三丈の滝方面、沢沿いに登山道は浜立山の北側へ回り込む。
浜立山(標高1482m)は、滝子山の西隣に位置する。笹子駅方面から登山の場合は時計回りに周囲を歩く。

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新緑でも紅葉でもない、そして花の季節でも雪の季節でもない…そんな山は殺風景である。
オマケに地球温暖化の影響か冬でも熊が出るなんて聞いている自分は、心細さしか無い訳である。
単独登山はこれだから淋しい。自然と会話をするなんて…答えが返ってきませんよ。

三丈の滝付近も実に殺風景。新緑のシーズンはさぞきれいなんだろうな。
そんな想像をしながら、この付近では登りも急になってくる。浜立山の北側で陽が全く当たらない。
沢の倒木にはツララ、登山道には霜柱が太く立っており…バリバリと音を立てている。

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3月下旬で東京では桜の開花が始まり、早い所では満開を迎えようとしている今日この頃。
山梨県大月市の山中にひとりで入っている私の周りにはツララと霜柱。
今日の最高気温は14℃と予想されているが、寒くはないが暖かさなんて感じない。
単独登山を主に楽しんでいるハイカーの皆さん、1人で眺望も無い道を歩くとき、何を考えていますか?
その答えを私に伝授して下さい。自然との会話、まだ出来ないようです。

登りが急になり始めると木々の切れ目から富士山の頭が顔を出し始めます。
秀麗富嶽十二景の山頂を目指していたのに、JR中央本線の車窓以来富士山の姿を確認できなかった。
すると滝子山山頂に向かう道は二手に分かれます。難路と迂回路…迷わずに難路を目指しました。
多少の岩場や急登なんてカカッテコイ状態だったので、当然の選択です。

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難路を進むと沢を下に見る細い斜面の道を歩くことになりますが、目を疑いました。
桜も開花する最高気温14℃、その暖かな太陽の光が斜面に当たり…風に舞う砂。そして沢に流れる。
完全に斜面の細い登山道は、人間アリジゴク状態になっておりました。
今までの登山で一番のピンチだったでしょうか、流されれば10m下の沢に落される訳です。

手も掴む場所も無く、つま先で砂を掘り土台を作りながらの前進。
万が一、足場が崩れた場合の保険として斜面を少し登り安全を担保しながらの慎重に…足攣るわ。
1ヶ所終えて安心したら…まだあったのね。戻るに戻れない。無事に生還しました☆
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遂に日当たりの良い防火帯に出て来た。遂に山頂も近いのか?そう予感させる風景である。
いきなり大きな音がして鹿が1頭、私を見て走り去って行った。熊の危険性がまた頭に過ぎった。
この日当たりの良い道も登って行くと残雪と凍結が残っていた。

防火帯と思われる斜面の道を登っていたのだが、ふと後ろを振り返ると随分な景色が広がっていた。
後ろに見えるのは八ヶ岳連峰奥秩父山塊の山稜の奥に雪を被った山々が連なっていた。
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この先、大谷ヶ丸(標高1644m)に分岐する道を右折すると完全に凍結路となっている。
軽アイゼンは持参しているが、慎重に歩けば装着する必要もなさそうだ。
樹林帯の斜面をジグザグに登る凍結路、山頂を予感させた道も期待はずれだった訳だ。
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鎮西ヶ池山頂に到着。なぜ山頂と呼ぶのかは不明だが、由来は“源鎮西八郎為朝”という人物だそうな。
保元の乱(1156年)に敗れて伊豆大島に流罪となった為朝が、伊豆に上陸してこの地にたどり着いた。
ここにある祠は、源為朝(鎮西八郎)と共にこの地に棲んだ妻・白縫姫を祀る白縫神社である。

伝説と残雪の残る地だが、ここから先は細い凍結路である。
不安のある方は軽アイゼンの装着をオススメします。私は注意しながら未装着で歩きました。
そして山頂はすぐ目の前、JR中央本線初狩駅からの登山道が合流すると間もなく。
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滝子山(標高1620m)に到着。標高を記していますが、どれもバラバラです。
この山頂標には1620m。この背後にある看板には1610m、地図の等高線上では1615mである。
一応、一番高く表示されている1620mで統一してみようと思います。
この山には国土地理院の二等三角点が設置されていますが、滝子山東峰にあり標高は1590mと低い。
一般的に滝子山の山頂は二等三角点のある場所から少し登った1600mを越えた位置と認識されている。

山頂広場は広くなく、大人数で訪れるといっぱいになってしまう恐れがあります。
今日は平日と言う事もあり、山頂にたどり着いた時には山ガールが1人休憩されてました☆
展望はほぼ360度で時計回りに眺めてみると、八ヶ岳連峰から大谷ヶ丸・黒岳・雲取山方面…
少し途切れて東京方面・大月市街地・富士山・三ツ峠山・本社ヶ丸・御坂黒岳・南アルプスと続く。
山頂からの風景は動画でグルッとパノラマ写真で1周しているので、観ていただけると嬉しいです☆☆☆



山頂で山ガールと会話を交わし、下山を見送る。そしてランチを済ませて私も下山する。
滝子山東峰を経由して、JR中央本線初狩駅方面…彼女が出発して約20分後に追いかける形になる。
地形の変化は笹子駅方面の方があったが、初狩駅方面の道は単調だが富士山の姿を眺めながら…
登山の面白さでは笹子駅方だが、気分的には断然初狩駅方の方が楽しいのであろう。
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唯一のポイントとなるであろうか、初狩駅方の登山道にある桧平。休憩も出来るような広い場所。
強風により山頂付近での休憩が厳しいようであれば、この桧平での休憩も考えてみてはどうだろうか。
樹林に囲まれており、富士山は木々の間から眺めることが出来る。三ツ峠山のアンテナもハッキリ見える。

休憩の必要のない私は、先へ進むこととする。
下山の方が気持ちに余裕があり、周囲を見渡しながら写真の撮れそうなものを探す。
相変わらず汚いキノコと落ち葉ぐらいしか無く…桧平を越えると木々に邪魔をされて富士山の景色も微妙。
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クヌギの帽子を撮る。また新緑の季節になったら登りに来ることにしようか。
天目山温泉に向かうのも良し、他にもいくつかの登山ルートが考えられるので再訪もアリである。
そうこう考えながら足を進めていると樹林帯の中のジグザグ下山道。
登山で一番ヤサグレ度合いの強くなる時間である…まさに単純作業の繰り返しである。

山頂で出会った山ガール、話を聞くと経験は浅いものの中身は濃い登山趣味のようだ。
やはり熊の心配をしており熊鈴を持っていたが、その音は聞こえることはずっと無かったのだ。
さすが!と思っていた瞬間、目の前に現れたのだった。
休憩中とは言え、ずっと熊鈴の音は聞こえなかったのに…熊に聞こえるのか?その鈴は。
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結局、2人で下ってきました。登山道の最後は沢の渡渉が何回かありました。
滝子山分岐(藤沢登山口)を出ると舗装道に出て、藤沢集落をJR中央本線初狩駅まで歩きます。
最後の最後まで富士山の姿を見ることが出来て、最高の下山道。そして2人だとアッと言う間ですね。
色んな登山の話をしながらスススッと足を進めて行きました。

住宅街に出ると女子高生やら地元の方々とすれ違いますが…
笹子や鳩ノ巣でもそうでしたが、明らかに外者の私たちにも挨拶をしてくれることにはビックリ。
こういうの都会よりも温かくていいですね。1人2人でなく何人か挨拶を交わしました♪
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JR中央本線初狩駅に到着。山梨県大月市は登山で観光誘致しているためか案内も随所にある。
一緒の山ガールが初狩ピストンだから道を知っていたせいもあるが、住宅街での道迷いの心配はないだろう。
駅に着き時刻表を見ると5分そこそこで上り高尾行普通列車が到着する…
片付けもそこそこに同じ列車に乗り、高尾駅までご一緒させていただきました。

彼女は京王線沿線に住んでいるとの事でJR中央本線高尾駅でお別れしました。
登山で知らない人と行動を共にしたのは初めてでした、楽しい時間をありがとうございました☆☆☆
桜の咲く都内各所、まだ山梨の山は寒さも残り春の訪れはもう少し先となりそうです。

撮影機材:SONY α6000 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS
登山:平成27年03月(滝子山 標高1620m) 温泉:天目山温泉など


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by meguro2014 | 2015-03-27 12:26 | 奥秩父 |
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