山とカメラと私
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■ 【奥多摩】 積雪の奥多摩・川苔山を歩く
2015年 01月 02日 |
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購入した簡易アイゼンの試し履きしようと昨年1月に奥多摩の川苔山登山を企んだ。
JR中央本線・JR青梅線を乗り継ぎ、JR青梅線奥多摩駅から西東京バスに乗車して川乗橋停留所で下車。
意外と同一停留所で下車する登山客がいることに驚いたが、各々のタイミングで川乗林道へ足を運ぶ。
私も特にバス停付近でやることもないので、すぐに歩き始めたのだが…

コンパクトデジタルカメラをバス車内に落した事に気付いた…





バス停に記載してある営業所の電話番号に即座に電話、歩き始めてすぐに確認が取れた。
ひと安心。カメラ2台体制で登山に向かっている私は、ミラーレスデジタル一眼を利用して写真を撮る。
いきなりトラブルに見舞われたが、気持ちを切り替えて登山に向かおう。
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バス停から続く川乗林道をしばらく歩き、登山届ポストと公衆トイレのある細倉橋より登山道に入る。
ここより下山まで公衆トイレは無し、川乗川沿いに登山道は続き何度か架けられた橋で川を渡る。
序盤はずっと谷を歩き、晴れた日ではあったが陽は当たらない暗い世界をひた進むこととなる。
林道の途中には上智大学生の遭難死亡事故慰霊碑が建立されていた。

川苔山天祖山(標高1723m)などと並んで奥多摩山域でも遭難事故件数の多い山となっています。
遭難の原因は滑落と道迷いが大半を占めているとのこと(参照:青梅警察署山岳救助隊)。
登山に慣れたベテランでも遭難死亡事故を起こしたり…東京都内とは言え、冬にはこの積雪。
1年を通して十分な登山計画と装備、技術をもって登っていただきたい。

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本当に東京都内なのか?と疑問を持つような山深い渓谷。
川を渡って百尋ノ滝へ向かって急に登って行きますが、いきなり岩をよじ登りました。

川乗川を離れて急に登り始めると間もなく奥多摩の名瀑・百尋ノ滝に到着します。
百尋ノ滝へのアプローチ部分、崖で何かあれば確実に死亡事故となりますので本当に注意を…
ロープを安全の担保として利用していても、凍結していて本当に危険だと感じます。

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紅葉や新緑、氷瀑のシーズンには魅力的な姿を見せる百尋ノ滝(標高850m)に到着。
六甲山の時と同様、どうしても今一歩凍り具合がよろしくない…そんな日にばかり登っています。
雪と凍結のお陰で足場が不明瞭。踏み抜いてしまえば冷たい川に足を浸してしまいます。

標準コースタイムで川乗橋バス停から百尋ノ滝が約90分、百尋ノ滝から川苔山は約110分。
滝撮影目的のハイカーはここで折り返す人も多いみたいです。
新年明けて早々、ましてや平日の積雪が多い日に登っている人は私の他に数名(滝で1名と入れ違い)

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奥多摩の名瀑を鑑賞したら、後続の人に場を譲って山頂を目指します。
遂に登りもキツくなり足場も滑るので簡易アイゼンを装着、すると今まで苦労していた事がバカみたい。
装着も上手く出来、これで来月登山予定の六甲山も安心して向かうことが出来ます♪
ひとつ難しい事と言えば、装着と脱着のタイミング。必要ない場所だと逆に歩きづらいですからね。

百尋の滝を出ると登りが多くなり、日の当たらない谷を歩いたりと雪もさらに深くなってきました。
途中で足毛岩分岐に出ますが、どちらの道を採っても川苔山山頂に向かうことが出来ます。
初登山の私にとっては道の状態も知らないし、距離で選んで短い日向沢ノ峰方面・川苔山を目指します。

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谷底なのでしょうか、登りながらも雪は膝の高さを越えました。
登山SNSで情報を収集した際、道迷いポイントと言われている場所に着き直進してみた。
いわゆるラッセルという状態になり雪が腰の高さになった時点で引き返した。
やはり左折して尾根方面に出ると思われる道が正当だったようだ…余計にトレースを付けてしまった。

最後の尾根に出る急登と思われるが、ご覧のような雪深さ。
紛れも無く東京都内の雪…東京都西多摩郡奥多摩町。平野部では想像がつかない状態でしょう。
日が当たらず寒さも厳しく雪の重みで足への負担は増し、山頂前にして攣ってしまった。
冬の寒いシーズンは水分を摂る回数が減ることも攣りやすくなる原因なのだろう…
痛む足をこらえながら、最後の急登を登り切ると尾根道には明るい青空が待っていたのだった!

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急登を登り切った後の東ノ肩と呼ばれるポイントに出れば、川苔山山頂は目の前だ!!!
陽の光りを浴びて稜線に残った積雪は白く輝いていた。その先には青い空と白い雲…山頂に向かう道。
振り返ると曲ヶ谷北峰がこんもりと。そして奥には奥武蔵の棒ノ折山蕎麦粒山長尾丸山などが続く稜線。

ここまで来ると先程の谷を心細く歩いていた事も忘れて、足取りも軽くなります。
最後に急な登りをひとつ越えれば、川苔山(標高1364m)の山頂広場はすぐそこです。

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正午前の午前11時45分、雪原となっている川苔山(標高1364m)の山頂広場に到着。
山頂には二等三角点(川乗山 1363.3m)が設置されているが、ごらんのように雪に埋もれている。
せっかくなので掘り起こして撮影。標高の基準となる三角点の撮影、これも立派な記念になる。

ベンチが3ヶ所と山頂標と周辺の案内看板などがあるが看板は損傷が激し過ぎて読む気にもならない。
ベンチに腰を下ろして僅かな乗換時間を使って駅前コンビニで購入したおにぎりセットをいただく。
眺めてはみるものの…どうやら富士山は雲に隠れているようだ。風が強くて雲が大量に発生していた。

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こちらは山頂広場から西側、石尾根雲取山方面の展望。雲は多いがハッキリ見える。
手前には川苔山と共に遭難件数の多い天祖山(標高1723m)なども見ることが出来る。

東京都最高峰の雲取山には登ってみたいが、道程が長く山頂の雲取山荘で1泊する行程がベストだろう。
雲取山付近に三条の湯(山梨県北都留郡丹波山村)という温泉施設があり、宿泊者の送迎があるとか。
三条の湯から雲取山山頂を目指すと登り約3時間・下り約2時間15分と日帰りが十分可能な行程を組める。
…楽して登りたい気持ちはいつも持っています。登山の9割は苦しいだけですから。

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川苔山山頂を離れて下山。今回はJR青梅線鳩ノ巣駅に直接下りるルートを選択。
途中で大ダワ本仁田山経由で下山する手もあるが、大雪による桟橋崩落のため通行禁止となっている。
誰もが思うと思うが、下山ルートは本当につまらない。登りより安全と言えばそれまでだが…

そこで川苔山の山名表記について…写真にもある通り、川苔山の表記が「川乗山」となっている。
登山の最初に川乗林道を歩いてきたが、その谷を川苔谷と呼び山自体の名前もここが由来となっている。
この川苔谷では、淡水産で食用の緑藻が獲れたことから名づけられたとされている。

では川乗山という表記はどこから生まれたのか?実は国土地理院の地形図作成の際の表記ミスから発生。
ミスを正して平成8年発行分から「川苔山」「川苔谷」となったが、登山口の「川乗橋」「川乗林道」は未修正。
両方の表記が混在してしまうややこしい事態に。なお新しい道標には「川苔山」と表記されている。

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下山に要する標準所要時間は約135分、途中でコブタカ山からの杉ノ殿尾根に合流する樹林を下る道。
面白みの無い下山は写真が少ない。舟井戸大根山ノ神を経由して熊野神社の本殿脇へ下山完了。
冬の短い陽は既に傾き下校後の小学生が神社の境内で元気に遊んでいる。

鳩ノ巣集落を歩くと間もなく踏切が見え、JR青梅線鳩ノ巣駅に到着。
お疲れ様…と都心方面に帰りたいところだが、バス車内で落したカメラを受け取りにバス営業所へ。

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JR青梅線奥多摩駅前にある西東京バス氷川車庫の事務所で落し物を無事に受け取り帰宅の途に。
JR青梅線各駅停車青梅行に乗車し、電車を何度か乗り継いで帰宅した。
簡易アイゼンの装着テスト・歩行テストも良好!いよいよ翌月の六甲山・有馬四十八滝へ☆

川苔山を登ってみて…登りコースに滑落注意箇所が多く実際に滑落事故が発生している。
積雪時は道迷いにも特段の注意を払う他、日によってはラッセルの覚悟も必要なぐらい深い山だ。
名瀑(百尋ノ滝)と山頂展望が人気の山で登山者も多いが、経験と技術に見合った山選びは重要。
氷瀑観賞は東京近郊では珍しく、紅葉のシーズンもぜひ訪れてみたい場所である。

撮影機材:SONY α6000 / E 18-55mm F3.5-5.6 OSS
登山:平成25年01月(川苔山 標高1364m) 温泉:国民宿舎 鳩ノ巣荘ほか


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by meguro2014 | 2015-01-02 21:22 | 奥多摩 |
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